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小林智美 旅行の部屋 トップ>メニュー>旅行>北欧編5

11日目、
夕方一日一本往復するカウトケイノ行きのバスに乗るために、ターミナルへ行く。バスが止まっていたので、事務所にいた人に「カウトケイノ?」と言うと、「乗りなさい」との合図。バスはまず空港へ行き、お客を乗せてカウトケイノへと走り出した。ものすごいスピード。信号?そんなものはありません。ずうっと川の脇をきれいに舗装された道がつづきます。シラカバや松の木が後方に飛んでゆく。そして岩山。バスの中にラップの人は乗っているのかしら。一時間ほど走って休憩を挟み、またバスは行きます。途中、道路脇で民族衣装を着たラップ人がテントを張っているのが見える。たぶんお土産を売っているのでしょう。ラップ人というのは、ブルーの生地にカラフルなチロリアンテープを縫いつけた衣装が民族衣装で、トナカイを放牧して北極圏を渡り歩いている人たちで、まあ漁業を営んでいる人たちもいるらしい。話によると国境越えはフリーパスだとか。(本当?)走り始めて2時間後、カウトケイノに到着。

・・・ここも人を見かけないなあ。
まあ、もう時間的には夜だしね。お店でハンバーガーを買って食べる。一時間後バスは出発しました。途中、休憩所でお客さんは皆降りてしまい、カフェに入ってしまった。ふと見ると、犬を連れたラップの人が歩いているじゃありませんか。わたしもバスを降りてそちらに行ってみると、お土産を売っているテントが張られている。わたしはトナカイ毛皮でできたキーホルダーとバックを買った。そこでラップ人に会うことができたけれど、特に写真も撮りませんでした。アルタに着いたのは午後10時もまわっていた。ユースの横にバス停があることがわかったので、そこで降りた。まだ陽は沈みそうにない。

翌日。オスロ行きの
飛行機の出発時間は午後2時。バスに乗って飛行場へいきました。バスは30分か1時間おきにやってくることがわかった。ユースで時刻表を見せてもらえばよかったのに、すっかり忘れていて、20分もバス停でぼーっとバスを待っていた。ここを通るバスに乗れば、いやでも空港へ連れていってくれるだろうと、何でも良いから来たバスに乗った。空港のカウンターでチェックインをし、ロビーにあった「オスロ」のプレートのついたトロッコに荷物を自分で乗せた。これ・・・別のトロッコに乗せたら、ロストバゲージになっちゃうんだろうなあ。オスロに6時ころ到着。バスに乗って国鉄の中央駅へ。コペンハーゲンに向かう夜行列車の座席の予約をするために窓口で順番を待っていたら、後で私の住所を喋る人がいる。(バッグパックに住所が書いてあった)振り返ると日本人の男性が立っていました。彼はビジネスマンでこれからどこへ行くと言っていたか忘れましたが、夕食をご一緒しませんか?と言ってきました。私は飛行機の中で食事を済ませてしまったので、デザートをおつきあいすることにしました。「女性の一人旅の人は、初めて見た。」と彼は言います。結局その人は私が乗る列車まで、見送りに来てくれた。列車の中は満席。とりあえず荷物を床においた。「荷物を網棚に乗せないの?」となりの青年が言います。「だって、いっぱいだから・・・」その晩はおもいきり寝にくかった。

朝は買っておいた牛乳と
アルタで買ったパンで済ませました。コペンハーゲンに着くとホテル・インフォメーションに並びました。手数料を500円とられます。このとき二列に並んで、受付を待っていたのですが、次は私の番というときに後に並んでいた人が私を追い越して受付に行こうとしました。すると隣に並んでいた女性が「こちらの方が先よ」と、注意してくれたのです。わたしは女性にお礼を言いました。
この旅行最後の街、コペンハーゲンにまた戻ってきました。宿は「ホテル・トリトン」シングルルームのお部屋です。やはりシングルというのは落ち着きますね。ちょっと休んでから、お土産などを買うためにショッピングに出かけました。ホテルから歩いて「チボリ公園」を通り過ぎた先にお店が立ち並ぶ通りがあります。有名な「ロイヤルコペンハーゲン」という食器のお店に入り、ウィンドウ・ショッピング。白地にブルーの絵柄が美しい。B品も売っているみたい。割れてしまうといやだし、カードももっていなかったので買い物はしませんでした。通りを少し戻るとバッグのお店があったので覗きました。ちょっと傷んでいたきれいなブルーのエナメルのバックをゲット。 お菓子屋さん のショウウィンドウをカメラでパチリ。お腹がすいてきたので、少し早いけど、中華料理店で夕食にすることにしました。春巻き、炒め物、ライスを注文。ジャスミンティー付き。ああ、やっぱり中華はおいしいな。ラップランドでは温かい料理が食べられなかったから、お腹にしみます。

食事がすんで、
ホテルに戻ろうと通りを歩いていると、前方から見たことのある人がやってくるではありませんか。ストックホルムで別れたはずのMさんでした。まったくの偶然の出会いです。出発前に「地球はせまいわよ」というガイドブックを読んできたのですが、本当に地球はせまいなあと思いました。こんなことってあるんだなあ。
Mさんは言います。「よかったわあ。元気で。もしもあなたに何かあったら、わたしきっとあなたのご両親に恨まれちゃうだろうなあと思っていたのよ。」少しの間、お互いどうしていたかということを立ち話して「また東京で」と別れました。いま考えたら、ちょっとお店に入って、お茶でも飲めばよかったんですよね。彼女も私もドライですね。
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