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小林智美 旅行の部屋 トップ>メニュー>旅行>北欧編4

9日目、中央駅からバスに乗って空港へ。
まずは、ストックホルムからノルウェーのオスロに飛びます。降りてからカウンターで「トランスファー・プリーズ」というと、ボーディング・パスを見た係員の女性が「こちらへどうぞ」とわざわざ誘導してくれて、ゲートですわっている英語の話せるお客さんに、私を預けました。
この飛行機はアルタに着くまで二ヶ所に止まります。長距離バスみたいなものです。そしてなんとこの飛行機は「自由席」でした。飛行機は飛びます、万年雪の山の上を。ああ、あれはノルウェーの地図のあの半島ね。ずいぶん低く飛んでいるような気がするわ。アルタに着いたのは、午後2時すぎ。いやあ、来たわ、来てしまったわ、北極圏に。

アルタの空港はとーーっても
小さくて、観光案内所は売店と兼ねています。まずここで「ユースホステルに泊まりたいの」と言いました。案内所の女性が、答えてくれたのですがよくわからない。しょうがないので手帳とえんぴつを渡して、書いてもらうことにしました。それにはユースの住所や、バスやタクシーで行けること、でも交通費はいくらかかるのかわからないことが書いてありました。バスがいたので「ユースホステルにいきますか?」と運転手のおじさんに英語で聞いたのですが・・・・帰ってきたのはノルウェー語。わからない。でも行きそうなことを言っているようだ。荷物を持ってくるから待っててね・・・・っていったのに、バスは行ってしまった。がーん。ぽつんと、私は取り残されました。バスやタクシーは飛行機が到着するときでないと、どうやらやってこないようです。しばらくぼんやりロビーで座っていると、タクシーが一台やってきました。

どうしよう。
ユースがどんな遠いところにあるのかもわからない。いくらかかるんだろう。わたしはあんまり現金もっていないのよ。でもここにいつまでもいるわけにはいかないわ。えーーい、ままよ!タクシー、乗っちゃえ!! 運転手は若いお兄さん。「ユースホステル?よしきた!」わたしは車が走っている間、ドキドキしてメーターを見つめていました。走って10分もしないうちに、「着いたよ」。運賃700円なり。よかった近くって。ユースの玄関ベルを鳴らすと、ハウスマザーらしき人がでてきました。「今晩泊めてください」「受付は4時30分からよ」うーん、なんとも事務的ですねぇ。まあユースの受付は4時ころからが、一般的なんですけれどもね。やっとの思いでここまで来たので、すぐ入れてもらえると思っちゃった。しばらく、ぼーっと階段に座っていました。


北緯70度、アルタ。人口6000人位とか(当時)。
なんか・・・誰もいないな。地面をみると土が見えなくて、ジャリばかり。ここだけひいてあるのだろうか。そういえば、花も見ない。松の木が多いようだ。さびしい所だな・・・。 ユースには三泊とまることにした。朝食も夕食もない、素泊まり。隣にスーパーがあり、ビスケット、林檎、チョコレートを買い、夕食とした。なぜアルタへ来たのかというと、この町からカウトケイノという、ラップ人の住んでいる村へバスが出ているのです。次の日、ハウスマザーにバスターミナルへの行き方を聞きました。近くのホテルの近所らしい。カウトケイノには翌日行くことにしました。

今日は散歩しよう
あ、教会がある。北欧らしく木でできたシンプルな教会だ。思いっきり風光明媚です。湖もあります。やはり花を見かけない。地面をよーく見てみると、トゲのような植物と、小さな赤い実が、絨毯のように生えている。もしかしたら、高山植物のようなものに、ちかいのだろうか。こんなところで暴漢に襲われても、だあれも助けにきてくれないだろうな。まあ、襲うひともいないね。襲われる人を待っていても、こないでしょう。パン屋があったので大きな丸いパンを一つ買う。その晩、私の泊まっている部屋に外人の女の子が来た。(二人部屋だった)一人旅でヒッチハイクをしながら北へ向かっているとのこと。何とやかんや、おたままで持っているのです。強者。朝早く彼女は「グッド・トリップ」と言葉を残し、出かけていった。

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