9日目、中央駅からバスに乗って空港へ。
まずは、ストックホルムからノルウェーのオスロに飛びます。降りてからカウンターで「トランスファー・プリーズ」というと、ボーディング・パスを見た係員の女性が「こちらへどうぞ」とわざわざ誘導してくれて、ゲートですわっている英語の話せるお客さんに、私を預けました。
この飛行機はアルタに着くまで二ヶ所に止まります。長距離バスみたいなものです。そしてなんとこの飛行機は「自由席」でした。飛行機は飛びます、万年雪の山の上を。ああ、あれはノルウェーの地図のあの半島ね。ずいぶん低く飛んでいるような気がするわ。アルタに着いたのは、午後2時すぎ。いやあ、来たわ、来てしまったわ、北極圏に。
アルタの空港はとーーっても
小さくて、観光案内所は売店と兼ねています。まずここで「ユースホステルに泊まりたいの」と言いました。案内所の女性が、答えてくれたのですがよくわからない。しょうがないので手帳とえんぴつを渡して、書いてもらうことにしました。それにはユースの住所や、バスやタクシーで行けること、でも交通費はいくらかかるのかわからないことが書いてありました。バスがいたので「ユースホステルにいきますか?」と運転手のおじさんに英語で聞いたのですが・・・・帰ってきたのはノルウェー語。わからない。でも行きそうなことを言っているようだ。荷物を持ってくるから待っててね・・・・っていったのに、バスは行ってしまった。がーん。ぽつんと、私は取り残されました。バスやタクシーは飛行機が到着するときでないと、どうやらやってこないようです。しばらくぼんやりロビーで座っていると、タクシーが一台やってきました。
どうしよう。
ユースがどんな遠いところにあるのかもわからない。いくらかかるんだろう。わたしはあんまり現金もっていないのよ。でもここにいつまでもいるわけにはいかないわ。えーーい、ままよ!タクシー、乗っちゃえ!!
運転手は若いお兄さん。「ユースホステル?よしきた!」わたしは車が走っている間、ドキドキしてメーターを見つめていました。走って10分もしないうちに、「着いたよ」。運賃700円なり。よかった近くって。ユースの玄関ベルを鳴らすと、ハウスマザーらしき人がでてきました。「今晩泊めてください」「受付は4時30分からよ」うーん、なんとも事務的ですねぇ。まあユースの受付は4時ころからが、一般的なんですけれどもね。やっとの思いでここまで来たので、すぐ入れてもらえると思っちゃった。しばらく、ぼーっと階段に座っていました。
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