3日目、天気もよく
Mさんの体調も回復したようなので、つぎの目的地スウェーデンのストックホルムに向かうことにしました。ストックホルムへは電車で向かいます。あらかじめトーマスクックの時刻表で出発時間を調べ、お昼ご飯用にフルーツとヨーグルト、ディッシュペストリーを買い、駅へ。
初めてのユーレイルパスを使用するので、駅の窓口で今日の日付けを記入してもらいます。これがないと電車の中で怒られるか、罰金を取られます。私たちをのせた電車は出発しました。途中、映画「ハムレット」(たぶんローレンス・オリビエ主演)のモデルだが、撮影に使われた城、クロンボルグ城の脇を列車は進みます。
ところで、デンマークは島と半島でできています。スウェーデンとは当然海で隔てられています。この海の上をどうやって列車は渡っていくと思いますか?・・・なんと、列車の車両ごと船に乗ってしまうのです。船に乗っている間は私たちも外へ出て、フェリーから海の景色を楽しみました。8時間ほどの列車の旅で、ストックホルムに到着。
さて、今晩の宿はどこに泊まりましょうか?
この旅はホテルを予約しないできましたので、北欧はバカンスシーズンで混み合っていて宿が取りにくくなっています。ホテル・インフォメーションにいきましょう。ストックホルムにはアフ・チャップマン号という船のユースホステルがあります。でも、ここは人気があって予約がとれず、代わりに別の船のホテルの予約がとれました。
4人部屋の別途ルームです。「ちょっとトイレに行って来るね」船底に降りてキョロキョロしていると、男の人がやってきたので、トイレの場所を聞くと「あっちだ」と指を指します。お礼を言って、洗面所で手を洗っていると、後ろからシャワーから上がった男性がタオル一枚の姿で、出てくるではありませんか。なにくわぬふりをしてトイレをでた私ですが、あーびっくりした。私、髪も短くてジーンズをはいていたし、男に間違えられたのかも。それとも聞いた人が、男性だったから、男子トイレ兼シャワー室を指したのか、あせりました。
少し休んでから夕食をとりに旧市街ガムラスタンへ繰り出しました。雨上がりの街は空気が水分を含んで気持ちがいい。途中、露天の花屋さんでなにかお花を買いたくなりました。でも旅行中の身。残念ながら色とりどりのお花を眺めるだけで通りすぎました。
ストックホルムは北のベニスと呼ばれていて、運河がいくつも街のなかを走っています。水辺にたたずむ古い建物という街並みが好き。雨上がりで曇っていたせいか、7時頃にしてはちょっと薄暗い。そのときです。稲妻が走りました。それはまるで地中にはる木の根のように。
きれいだった・・・・
それは一瞬の間目の前にあらわれた、旅の写真。いつまでもストックホルムを思い返すと、いなずまの風景が思い起こされて、またあの土地に行ってみたいと思うのです。
夕食はイタリアン。
混んでいたので少し待ちました。私は挽肉を巻いたラザニアのような料理を食べました。食べ終わってお店を出てホテルに帰る道筋にいろいろなお店が建ち並んでいます。婦人服、フラワー・ショップ、帽子屋さん。ショウウインドウだけはライトがついていて、私たちの目を楽しませてくれました。あんまりにもかわいいお店は写真に収めました。今はそんな風景は珍しくもありませんが、当時は新鮮に思えたんですね。 |